須田栄一さん

すだ桃園

生産品目
販売
直売所(高崎市八幡町1362
・6月下旬頃~8月末

須田栄一さん(すだ桃園)

桃づくり50年。3代目につなぐ農業経営を視野に

「桃の栽培は、30年やって一人前と言われるほど難しいです。10年やって一年間の作業の流れがわかり、一番難しい剪定作業は20年やってようやくわかるといわれています」と話す須田栄一さん。下大島町で父親の代から50年にわたり桃の栽培に従事してきた農家だ。

八幡霊園入口の向かいに直売所があり、収穫時期が若干異なる15種類の桃が6月下旬頃から店頭に並び、7月~8月をピークに8月末には閉店となる。

 須田さんは現在、妻の直子さんと、息子の修一さんの3人で桃づくりに励んでいる。かつて桃の木が小高い山の斜面や大地を覆い桃源郷と呼ばれた剣崎・八幡地区には、旧高崎時代に40軒ほどの桃農家があった。しかし今では半減し、後継者のいる農家は須田さんの家1軒だけ。

 だからこそ、「できる限り自然農法や有機栽培にこだわり、自然の桃の美味しさを届けたい」と、須田さんは20年前から除草剤の使用をやめ、10年前から果樹園に下草を生やす“草生栽培”を導入してきた。細根が傷み、果実の味が悪くなるといった心配をなくし、土壌流亡の防止や有機物の補給。草で草を抑えるといった多様なねらいがあるうえ、作業性の改善にもつながっている。

実を大きく甘く仕上げる

 桃の木の寿命はおよそ30年。最盛期の木は、1シーズンに1000~1200個の実をつける。 受粉作業が終わって桃の花が咲くと、ひと枝30センチから50センチの間隔に果実1個を実らせるために、摘蕾・摘果作業を行う。不良果を取り除き、栄養分を少ない果実に集中させて大きくするためだ。その後、放射線状に形よく整った果実を選び、5月中旬から下旬に実に袋がけをすると、早生種なら30日もすれば収穫できる。こうした作業は実を大きく、甘く、美しく育てるために欠かせない。

 剪定・摘蕾・摘果など、経験でしか身につかない技術が求められることが多い桃づくり。須田さんは、息子の修一さんが一人前になるのを見守りながら、“おいしい”と言われる良質な桃を生産・販売する桃農家として、生き残りをめざしている。

基本情報

住所(自宅) 高崎市下大島町101
電話 027-343-6137(自宅)
027-343-4080(売店)