戸塚 実さん

NPO法人 鼻高町をきれいにする会(高崎市)

生産品目
菜種油、乾麺
販売場所
自宅、市場(農協経由)

戸塚実さん

 かつては、この地の養蚕農家を支えた桑の木。養蚕の衰退に伴って荒れた桑畑が荒れ、育ちすぎた桑の木が道を覆って、ゴミの投げ捨ても目立つのを見て「自分たちの住む場所は、自分たちの手で明るくきれいに改善させよう」と平成13年に立ち上がったのが、地元住民たちおよそ70人によるボランティア集団「鼻高町をきれいにする会」。

 同年、桑の木を抜ながらトラクターで整地を進め、菜の花の種を蒔き始めた。平成14年は花を楽しみ、平成15年からはそのあとに種を絞って菜種油を精製している。今では、1.6haの菜の花畑で、2トンの菜種を収穫。圧力を加えて油分を搾る昔ながらの「圧搾法」で作った菜種油は、香ばしく風味も抜群と好評だ。揚げ物に使えば深いコクを、ドレッシングに使えば豊かの風味と旨味を感じることができる。

 平成17年からは、行政からの援助を受けて「菜の花エコプロジェクト」をスタート。これは、菜の花を栽培して菜種から油を搾り、油かすは肥料や飼料に、食用で利用した菜種油を回収して軽油代替燃料などに再生利用するという資源循環型社会の形成を目指す取り組みだ。

 同会で栽培する菜の花は、不飽和脂肪酸を含む割合の少ない低エルシン酸種という在来種。必須アミノ酸や、悪玉コレステロールを下げる働きを持つ「オレイン酸」も多く含まれているので、同会の戸塚実代表は「コレステロールが高い人にもおすすめ」と言う。

 春、一面の菜の花が揺れるこの地は、「鼻高展望の丘」と名付けられ、夏にはサルビアやマリーゴールド、秋にはコスモスが見事に咲きそろう。一年を通して多くの人を楽しませてくれる花の園は、同会のメンバーが説明しながら観光客を案内する姿が評価されて、2012年に環境大臣賞を受賞した。2008年頃からは、地元の鼻高小学校の児童とサツマイモ植えを実施。学校給食でも利用され、喜ばれているという。

 この地で作るそばは、栽培面積を増やして乾麺に加工。「鼻高展望の丘」を会場に開かれるコスモス祭りの際に提供したところ、大変な人気だったという。こちらの方も販売に乗り出したという。

 地元へのあふれんばかりの愛情とメンバーのアイデアで、同会からはさらに多くの人気製品が生まれそうだ。

基本情報

住所 高崎市鼻高町1418-3
電話 027-326-1009
ファックス 027-326-1009
ホームページ http://www.pref.gunma.jp/04/b1500093.html
趣味 花づくり(鑑賞菊)